甲状腺と疲労感

甲状腺と疲労感

疲労感は、甲状腺ホルモンが過多になる甲状腺機能亢進症でも、甲状腺ホルモンが減少する甲状腺機能低下症でもみられる状態です。
甲状腺機能亢進症(8〜9割がバセドウ病)では、代謝の高くなりで体の多彩な機能がはたらき過ぎの状態になり、エネルギー消費が多量になってきます。
そのため、少し身体を動かすだけでも疲れやすくなり、状態が進むと何もしないでいても疲れを感じるようになってきます。
甲状腺機能低下症の場合には、逆に全身の代謝低下によって体のすべての機能が低下します。
そのため、栄養や酸素を運ぶ血流も鈍くなり、疲労が解消されない状態になってきます。
そして、状態が重くなるにつれて疲労感が蓄積されて、常に疲労を感じるようになっていきます。
疲労感というのは、周囲からみると単にやる気がなかったり怠慢に見えたりするため、誤解されてつらいおもいをする事もあるとされています。
仕事をもつ人の場合には、会社のしかるべき担当者に相談して、状態が変更されるまでの一定期間は、就業時間の短縮や部署異動の対応をあまりに貰うとよいでしょう。
そういった対応が望めないならば、病名は明かさなくても病気の状態である事を仕事場の仲間に説明すると、少し気もちが楽になる場合があるとおもわれます。
極度の疲労感は、家庭内のちょっとした作業でも負担になります。
会社の仕事と同様に、家事についても家族や周囲の人に相談して、理解と協力をもとめるとよいでしょう。
なお、甲状腺の機能低下が軽度の場合は、医師が病気を見逃してしまう事もあるとされています。
休養やビタミン剤などで疲労感が解消されない場合には、甲状腺に関する検診を自ら要望するとよい可能性があるとされています。