甲状腺と不眠

甲状腺と不眠

甲状腺の病気では、不眠の状態が出る事もあると思われています。
甲状腺機能亢進症(8〜9割がバセドー病)のときには、たくさん出過ぎる甲状腺ホルモンが交感神経を刺激して、脳の興奮状態がつづくことが不眠のわけに挙げられています。
また、甲状腺ホルモンはいわば元気の源ともいえるはたらきをするホルモンのため、脳や心臓が活発になる事も不眠に繋がるとされています。
ひと事で不眠といっても、眠り初めにすごく寝つけない、夜中の眠りが浅い、たびたび目が覚めるといった状態があるとされています。
これらの不眠状態は、病気の程度や体質によって、いろいろな強さと組み合わせであらわれます。
例えば、もともと神経質で寝つきがよくなかった人が甲状腺の病気になった場合には、寝つけない状態が強く出てしまう事が少なくないようです。
そして、人によっては一旦眠ってしまうと今度は朝になっても起きられないという人もいるでしょう。
甲状腺機能亢進症では、イライラや不機嫌などほかの状態と不眠が重なって寝起きの不快感が強まる事も少なくない事から、「グッドモーニングのない病気」ともいわれています。
甲状腺機能亢進症の治療では、不眠対策として心拍を穏やかにする服用薬を処方する場合があるとされています。
薬効によって心臓のドキドキが穏やかになると、気もちが落ち着いてゆっくり眠れる効果が得られるとされます。
ちなみに、甲状腺機能亢進症ではなく、甲状腺ホルモンが減少する甲状腺機能低下症でも不眠の状態が出る場合もあるとされています。
これは、甲状腺機能低下症をきっかけとして抑うつ状態が生じる場合に少なくないといえます。